昨日中にアップしたかったけど・・・間に合わんかったか。。。
6434人というたくさんの貴重な人命が失われた阪神淡路大震災から昨日で22年。
もしかしたら、これを読んでいる方の中にも、当時被災された方・そのご家族の方がいらっしゃるかもしれません。
昨日は、神戸を中心に、関西の各地で追悼式典が開かれ、慰霊・鎮魂の祈りが捧げられました。
震災の記憶を風化させないことも
震災を教訓として防災意識を高めることも
そして、亡くなった方達のために祈ることも
もちろん大切ですが。。
一番大切なことは
のこされた人達が、亡くなった方達の分までその人生を、「幸せ」に全うすること
だと思うのです。
被災された方・大切な方を失った人の心の復興はもちろん、亡くなられた方の供養・鎮魂の意味でも、ね。
22年前といえば、当時の僕は15歳・・・長野で中学生してました。
だから、実際に被災された方や、被災はされなくても関西に住んでいてその惨状をうかがい知っている人と「まったく同じ気持ち」は持っていません。
ただ・・・産みの母を亡くしているので、愛する人、大切な人を失う悲しみはわかるつもり。
あれから15年。。
立場は違えど、一時は世の全てを呪って引きこもりにまでなった僕が今、小さくても幸せを積み重ねるコツは
- 人に優しくあること
- 周囲の小さな小さな、何気ない優しさに触れること
なのだ、と悟りました。
被災者の方、大切な人や時間を失った方、そして今これを読んでいる皆様。
読んだその日1日だけでいいので。
いつもよりほんの少しだけ人に優しい1日を過ごし、あとできれば寝る前に1分だけの黙とうをしていただけると、小鳥遊的にとてもとてもうれしいです。
【阪神淡路大震災】鎮魂の祈りを込めて、いつもより少しだけ優しい気持ちで1日を過ごそう。
震災の被災者と、単に肉親を事故で亡くしたことを同列に語るのは精神論も甚だしいのですが。。。
それでも敢えて言います。
結局、最後は人の優しさです。
金銭的な支援・ボランティアによる復興作業や、心理学・エビデンスに基づくカウンセリング等々はもちろん必要不可欠な支援です。
でも、物理的なことがある程度解消されても埋められない心の隙間を埋めるのは、
- 募金してくれた人
- ボランティアに来てくれた人
- 心のケアをしてくれる人
- その他、心ある人達の心・優しさ
なんじゃないでしょうか。
ちょっと話は脱線します。
母を亡くした当初。
僕は京都に住んでいて、知らせを聞いてあわてて長野に帰って。
なんだかよく分からないまま葬儀が終わって。
本当に辛かったのは、京都に戻ってきてからでした。
世の中にある何もかもが憎くて、憎くて、憎くて。
当時はカノジョだった今の妻がどんなに声をかけてくれても、カノジョの両親が健在であることが憎たらしくて。
大学の同期や、ネットでやりとりしてた人達の励ましが憎くて。
引きこもった部屋に入ってくる朝日が憎くて。
たまに聞こえてくる鳥の声が憎くて。
「死んだ方がいい人がたくさんいるのに、なぜ母が」と運命を憎んで。
憎んで、憎んで、憎んで、憎んで・・・世界中のすべてを憎んだ。
東日本大震災で被災された方のご兄弟がこんなことを書き残されています。
きっとこの人も同じ気持ちだったんじゃないかな。
「何か、できることある?」
何を言っていいかわかんなくなって、兄に泣きながら聞いたら、
「正直、不幸になってくれたら嬉しい」
と言われた。
そんな僕の心を憎しみから解放してくれたのは、、総菜屋さんのおっちゃん。
人間、どんなに悲しくて、苦しくて、つらくても、腹は減る。
空腹を感じる自分を憎みつつ、当時住んでいた家の近所の総菜屋さんに行ったんです。
赤札ついて安くなった総菜をいくつかレジに出したら。。
そのおっちゃん、何か知らんけどトンカツとか、鶏カラとか、サラダとか、白飯とかゴンゴンつけてくれるの。
「頼んでないですけど。」
って言ったらさ。
「兄ちゃん、何かつらいことあったんだろ?
それ食って元気出せよ」
っていうんよ。
もう、涙腺崩壊だわ。。
ご飯食べて寝て、翌朝見た夜明けの景色は、たぶん一生で一番明るく、すがすがしい風景。
で、急に人のやさしさが恋しくなって。
1か月以上連絡途絶えてたカノジョに連絡して。
家族にも連絡して。
連絡できるところはありったけ連絡して・・・
いろんな人が僕のことを気づかい、優しくしてくれていることに少しづつ気づいた。
で、いつからか、「優しくされたい」と思うのと同時に「人に優しくしよう」って考えている自分がいることに気づいた。
・・・道教えるとか、すれ違ったら挨拶するとか、席を譲るとか、その程度のことしかしてなかったけど(苦笑)。
たぶん。
今考えると、当時の僕は無意識ながらに、「人に優しくする・優しい気持ちを持つってことは、自分に対して優しくする・優しい気持ちを持つこと」だってことを悟ったんだと思う。
・・・
壮大な脇道トークになりましたが。。
要するに。。。
- つらい人・苦しい人を最終的に癒すのはやさしさ
- 人にやさしくすることが、結局自分自身を癒す
ということです。
特に2番!
被災に限らず、今悲しみの底にいる人こそ、人に優しくしてください。
結局、自分が救われます。
まとめ
・・・偉そうなこと言っといて大したことはやってないんだけど。。
大したことないことだからこそやる!
その「大したことない1歩」がなければ、何も前には進まないから。。
とりあえず昨日は・・・献血に行きました。
もともと趣味が献血ってのもあるんだけど、弟が危篤状態になったときものすごい量の輸血をして助けてもらったので、可能な限りやるようにしています。
・・・最近は間隔があきがちでいかんと思ってます。。
ただ、、、夜勤明けに突撃しても検査で引っかかってしまうのです。。。
しょうもない愚痴はともかく・・・
善意・やさしさは人命を救うのです!!
あと、しょうもないけど(笑)、こんなこともやりました。
最後。
くどいようですが。。
阪神淡路大震災の関係者の皆様。
東日本大震災の関係者の皆様。
熊本地震の関係者の皆様。
その他、災害にかかわらずすべての悲しみの中にいる皆様。
そして、特につらいこと、苦しいこと、悲しいことがない皆様。
昨日の僕と同じくらい些細な事、それすら難しければ寝る前に1分間だけ黙とうだけでも結構です。
そのやさしさは、身近な人を幸せにします。
そしてその人がまた次の人に幸せのバトンをつないでくれます。
あなたのやさしさは、日本、そして、世界を救うのです。