4月にいただいていたご質問だったのですが、解答が遅くなってしまって申し訳ありません。
今日は家事全部リスケしてでもこの質問にケリをつけます。
この記事書き終えるまでご飯も食べません!
今、このページを開いている人は、応募する企業を選ぶ時、応募書類を書く時に、こう思っているのではないでしょうか?
- 「やったこともないのに、その仕事がやりたい仕事かどうかなんてわからない!」
- 「見たことも行ったことも働いたこともないのに、その会社が入りたい会社かどうかなんて、わかるわけない!!」
- 「業界や商品・サービスに興味を持てっていうけど、どうすれば持てるの?」
って。
当然の疑問だと思います。
企業の経営者も、転職サービスの担当者も、Dr.コパも・・・
「やりたい仕事をやりましょう」「楽しくなければ仕事じゃない」といったことを九官鳥かオウムかってくらいに連呼していますが。
やったことのない仕事や業界、転職活動の中で初めて名前を知った会社に興味・関心を持つ方法を教えてくれる人はほとんどいません。
ちなみにこのブログでは・・・一応書いているのですが、、、何度も読み直さなければ汲み取れないかもしれないですね。
さっさん様(32歳女性)の転職相談「働く前からやりたい仕事かどうかなんてわからない!」
はじめまして。
転職活動に悩んでおり「30代 転職 大したスキルなし」など検索し、たどり着き、勇気づけさせてもらっています。私は32で、経験はほとんど事務アシスタント。派遣での経験4社 バイト3社 派遣から運よく正社員になれたのが1社、ただし、暇すぎる他様々問題あり、当時バカだった私はあっさり3年で退職し、現在はアルバイトで外国人と働いています。(日本語で)
英語と洋楽が好きだったので、ワーホリや短期留学経験があるので(といっても、日常会話がまずまず出来る程度)、事務+英語で探しています。
周りからすれば、強みあるだけいいじゃない、と言われます。
ただ経験や条件に合うという理由でバシバシ応募してみたものの、面接があったとしても、事務経験としては簡単な仕事が多かったためうまくアピールできなかったり、一番の問題は、「その業界や扱っている商品、サービス」にどうしても興味が持てないと、志望動機の聞こえがテキトーになってしまうことで「お祈り沼」にはまっています。年齢とそれから見る経験不足で、書類通過率も大分悪いともちろん感じますし、選り好みしてる場合でもないと感じていますが、先日とある転職相談会に行ったところ、「条件だけで選んで(派遣社員時代のように)、商品やポリシーに共感できない人間は一生受からない」と言っていました。
そうだろうなぁ、、、、なんて思ったら途方にくれてしまいました。
面接は互いを知る場所、そこで初めて興味を持てるかもしれないという気持ちで挑むのは間違いなのでしょうか。
睦月さんや皆さんはどう折り合いをつけて、応募し面接では受け答えされたでしょうか・・。どうしてもやってみたい仕事、とか、キャリアバリバリ積みたいとか、とくに欲がないんです。
やってみて、実感するタイプなんです。価値観の話で申し訳ありません。
さっさん様からのご質問(原文まま)
2016年4月27日 4:17 PM
まずは・・・お返事が遅れたこと申し訳ありません。
普段も全力ですが、今回はさらに5割増しで本気でお答えさせていただきますので、どうかご容赦くださいませ。
それにしても・・・
・・・「30代 転職 大したスキルなし」・・・
切ないキーワードで検索されてるんですね、このブログは(笑)。
今後のマーケティングの貴重な資料にさせていただきますwww
小鳥遊の解答【仕事】ではなく【人生】で考えてみよう!
さっさん様
ご質問、ありがとうございます。
・・・お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
働く前・応募する前から「この仕事・会社じゃないとダメ」なんて強烈な熱意は持てない!
ごもっともなお悩みだと思います。
さっさん様の
面接は互いを知る場所、そこで初めて興味を持てるかもしれないという気持ちで挑むのは間違いなのでしょうか。
という疑問ですが、、、決して間違いではないと思います。
むしろ当然じゃないかと。
そんなさっさん様に僕から贈るアドバイスは
- まず「やりたい仕事」を1時間で見つける方法をやってみる
- その上で【仕事】という狭い視野ではなく、【人生】という視野で考えてみる
- それでも絞りきれなければ全部試してみる
です。
まず「やりたい仕事」を1時間で見つける方法をやってみる
さっさん様は、もう「やりたい仕事」を1時間で見つける方法をお読みいただいているようですので、おそらく疑問は解決されているかと思いますが、もし解決していないようでしたら、「仕事」に視野を固定せず、「人生」という枠まで広げてもう一度このエクササイズに挑戦してみてください。
このエクササイズでは「あなたが望めば、すべて叶う」という条件のもと、「やりたいこと」と「やりたくないこと」をありったけ書き出し、そこから自分の本当にやりたい仕事を浮かび上がらせます。
一応この記事でも書いているのですが、見落としてしまってはいけないのでもう一度ここで強調しておきます。
- 仕事とか、プライベートとか。
- できるか、できないか、とか。
- 人に迷惑がかかるとか、かからないとか。
・・・
そんなことは全部捨てて。
「あなたが望めば、すべて叶う」と仮定して書きまくります。
どうでしょうか?
もし「どんなことでもできる」として・・・
それでも本当に「事務+英語」で働きたいと思いますか?
英語と洋楽が好きということですが、
- 洋楽の歌詞カードについてる日本語訳をつくる仕事ができるとしたら、やりたくないですか?
- 海外の無名バンドが日本のライブハウスでライブやる手伝いとか、したくないですか?
- 洋楽専門のライブカフェのオーナーができるとしたら、やりたいと思いませんか?
その上で【仕事】という狭い視野ではなく、【人生】という視野で考えてみる
「やりたい仕事」を1時間で見つける方法だけでも視野を広げた仕事の味方ができると思いますが、せっかくですから、もう少し視野が広がったところでもう少し広げてみましょう。
そもそも、さっさん様は働かなくても生活ができるとしても、それでも働きたいのでしょうか?
- ZOZOTOWNの社長はムリでも、人並みの生活をさせてくれる経済力のある人と結婚できたら。
- 福山雅治はムリでも、平均くらいのルックスで笑顔が素敵な人がプロポーズしてくれたら。
転職活動より、自分磨きと婚活に力を入れたほうが幸せになれるかもしれません。
・・・大丈夫だとは思いますが念のため。
「女はさっさと結婚しろ」とか「女には結婚という逃げ道がある」とかそんなしょーもないこと言ってるんじゃないですからね。
むしろ、女性を下に見ているのはこういうことに噛み付いてくる人だと思います。
心から愛する人と結婚して、その人の人生を応援して、家を守って、子どもができれば母になって・・・
重労働です!逃げ道なんかじゃありません!!
・・・またまた脇道にそれてしまいましたが、要するに何が言いたいのかというと。
「仕事ありき」ではなく自分の人生に対する欲望、人としての欲望を開放してやろう、ってことです。
そうすると、結局仕事しなきゃ飯が食えないという現実があるにしても
- 入れないんだったら自分で会社作ってみよう、とか
- 仕事は仕事で割りきって、ネットを使って何かやってみよう、とか
- 「本当にやりたい仕事」にすぐ就くことはできないけれど、「そこに繋がる仕事」を探してみよう、とか
新しいアイディアがわいてくるものです。
- 「仕事はどこかに就職しなければできない」
- 「生活できる」と「やりたい仕事」を両立しなければいけない
という呪縛から開放されると、いろいろなものが見えてきます。
それでも絞りきれなければ全部試してみる
以上を試していただいて、、、それでも絞りきれなかったら、、、全部やりましょう。
結局さっさん様の最初の疑問に戻ってしまうのですが、仕事なり企業の価値、自分に合っているかどうかは実際に会って、話して、働いてみなければわかりません!
それでいいんです。
僕の話をします。
僕はどちらかというとさっさん様に近い価値観で生きています。
- ブラック企業じゃなくて
- 人間関係が良くて
- 自分の家族や友人に堂々と話せて
- 人のためになる仕事
であれば何でもいい。
そう思って転職活動をしたら、今のシステム運用の仕事にたどり着きました。
少し脇道にそれますが、システム運用というのは、簡単に言うと、
- コンビニやスーパーのレジ・仕入れ・発注に使うシステム
- 銀行のATMを動かすためのシステム
- 病院の電子カルテを管理するシステム
- 電車の運行を管理するシステム
などなどが正常に動いているかを24時間・365日監視し、異常を検知したら復旧するお仕事です。
さっさん様がコンビニで24時間買い物ができるのも、銀行の自動引き落としで光熱費が引き落としできるのも、病院に通えるのも、電車に乗れるのも・・・すべて僕のお陰なのです(笑)。
「僕の」のくだりは盛りすぎですがwww、このお仕事が日本のためになっていることは間違いありません。
給料は安いし、夜勤はあるし、カレンダー通りには休めないし、残業は多いですが、この仕事には誇りを持っています。
それで良いと思っています。
確かに企業の人事担当者の心に一番刺さるのは、「あなたの会社が大好きです!あなたの会社じゃなければダメなんです!!」という熱烈なメッセージです。
そういう具体的な情熱を持って転職活動にのぞめるのが理想です。
でも、そんなことができるのはよっぽど想像力が豊かな人だけです。
ではどうするか?
人生において譲れないもの、大切にしていることを企業・商品・サービスへの情熱に変換しましょう。
ここまでのエクササイズを真面目にしてくれていれば、具体的な企業は浮かばなくても、自分の価値観・理想・希望はある程度見えてくるはずです。
- 人に対して誠実でありたいのであれば、「人に誠実な自分だからこそできる仕事」をアピールして、誠実な商品・サービスを展開している企業を片っ端から受ける
- 給料をたくさんもらいたいのであれば、「お金に対する執着がある自分だからこそできる仕事」をアピールして景気の良さそうな企業を受けまくる
- プライベートを大切にしたいのであれば、「プライベートを守るためにメリハリつけた仕事ができる自分」をアピールして、ライフワークバランスをモットーにしている企業を受けまくる
・・・
自分の人生が一番大事!
だから自分の人生を守るために、あなたの会社で全力を尽くします!!
あとは実際の面接で「あぁ、違うわ」と思ったら撤退すればいいですし、「ここだ!」と思ったら残り時間で精一杯アピール!
もし使っている転職サービスで担当者をつけてもらっているなら、もうワンプッシュしてもらえるようお願いしましょう。
まとめ
一度きりの人生です。
人生より大事な仕事なんてありません。
人生のやり直しは(ある程度はききますが)ききません。
仕事はあわなければ辞めて、やり直しがききます。
まだ若いんですから、もっとガムシャラにやりましょう!
一生就活したわけでもないのに「一生受からない」なんていうヤツはペテン師ですから無視です。
上記お試しいただいて何となくでも「やりたいこと」「仕事に対するスタンス」が見つかったけれど
- 書類が通らない
- 採用されない
ということでしたら、それはまた別の問題ですから、改めてご相談ください。
以上、よろしくお願いいたします。