僕はふるさと納税という制度は、その土地に住んでいて、税金を使った公共サービスの恩恵を受けているのにその料金を払わない、【合法的脱税】だと思っています。
ま、食い逃げと同じですよね。
都心に集中する税金を地方に分配するのが目的だっていうけれど・・・すでに地方で足りない税金は地方交付税という税金で補填されるようになっているし、そんなものいらんでしょ。
返礼品は地方の特産物だから、その生産によって雇用を生み出しているとか、地方にお金が落ちるっていうのも、詭弁ですね。
雇用は生み出されるかもしれませんけど、その分どこかで誰かが負担を負っていることを忘れてはいけません。
そんな僕が、今回、はじめてふるさと納税を使って、長野県に寄付をしました。
いつもはアフィリエイト収益10%募金の報告をするのですが、今回は趣向を変えて。
ふるさと納税反対派の僕がふるさと納税を使った理由。
ふるさと納税をしても脱税にならない方法をお話ししようと思います。
ふるさと納税反対派の僕が今回ふるさと納税を行った理由
約1ヶ月ほど前。
長野県消防防災航空センターの訓練中に起きた事故で、たった1台しかないヘリを失い、9人もの隊員の命が失われるという、悲しい事件が起こってしまいました。
参考 防災ヘリ墜落、長野県の救難体制に打撃 多くの隊員とヘリ失う
まだ若い方もいらっしゃったようですし、長野を故郷に持つ人間として、ご遺族の方達のお気持ちを考えると胸が痛みます。
不謹慎かも知れませんが、ただヘリが落ちて、人が9人死んだだけなら、長野にゆかりのある人だけが悲しい気持ちになって話は終わるのですが・・・今回はそうはいきません。
今回墜落したヘリ「アルプス」は長野県消防防災航空センターのたった1台しかないヘリ。
パイロット・整備士・隊員の大多数を失い、現在センターはほとんど機能していません。
それどころか、未だに機体が回収できていないため、原因調査ができず、再発防止策や復旧対策が打てない状態です。
長野県は日本国内有数の山岳観光地。
日本だけじゃなく、世界中から登山客が詰めかけます。
他府県の助けを借りなければ何もできない今の状態で遭難事故が起これば、、、今までであれば助けられた命を救えない可能性が高くなります。
そうなれば、入山規制を取らざるを得なくなり、県全体の観光収益が減ってしまう事になりかねません。
そして何より。
長野の魅力は決して山だけではありませんが、それでも・・・
行きを見たことがない都会の子ども達に。
子どもも独立し、仕事もお役御免になった定年夫婦に。
世界の人達に。
万全のバックアップのもとで北アルプス登山を楽しんでほしい。
通っていた高校が修学旅行の代わりに登山をぶっ込まれるというマッチョな高校だったので、何度も北アルプスの山々を制覇しましたが、残雪残る山々を苦労して登って見る、都会では決して見られない星空と、朝日(御来光)には、言葉に出来ないくらい感動があります。
長野に来てくれた人には。。
そんな僕の故郷を、今まで通り、今まで以上に楽しんでほしい。
良い思い出をたくさんもって帰ってほしいのです。
長野県消防防災センターを支援する方法を長野県庁に聞いてみた。
このニュースを聞いて、僕はさっそく長野県庁のホームページからメールで問い合わせをしました。
他府県への寄付と聞いて真っ先に思いついたのは「ふるさと納税」でしたが、今までやったことがないので具体的にどうすれば消防防災センターのために使ってもらえるかわからなかったので。。
すると、さっそくこんなお返事をいただきました。
今回発生しました県防災ヘリの事故に関しまして、お心遣いをいただき、ありがとうございます。
熱意と正義感を持った貴重な人材が失われたことは、非常に残念なことであるとともに、亡くなられた隊員の無念やご遺族の深い悲しみを思い、私どもも胸を痛めているところです。
長野県消防防災航空センター(長野県の機関となります。)に関するふるさと納税について、お問い合わせをいただきましたが、長野県へのふるさと納税(本県ではふるさと信州寄付金と名称をつけ実施しております。)は税務課で所管しておりますので、私からお答えします。
御懸念いただいているとおり、事故や災害時における十分な救助活動を行うために、なるべく早期の人材育成と防災ヘリの購入は課題であるとの認識ですが、現在は課題解決に向けた検討段階にあります。
一方、本県では、かねてより山岳遭難救助活動や防止活動に使途を限定してふるさと納税をしていただける仕組みを用意しております。
具体的には、寄付手続き時に使途希望として「山岳遭難防止対策の充実」をご選択いただければ、ご希望に沿って寄付金を活用をさせていただきます。
また、「その他の希望」欄へ使い道を自由に記述していただくことも可能です。
現在も寄付の受付を行っておりますので、寄付のご希望がございましたら、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」の長野県ページからお手続きいただくか、添付しました「寄付申出書」を当課あてにお送りください。
なお、亡くなられた隊員の中には、県内市町村の消防局から派遣されていた職員もおりますが、各市町村における寄付の受付状況について、本県では把握しておりませんので、ご容赦ください。
以上、お問い合わせに対する回答とさせていただきますが、ご不明な点等がございましたら、下記担当者までお問い合わせください。
長野県庁からの回答メールより引用
なるほど!
その後、急に祖父が亡くなってしまったり、仕事のほうが今まで以上に詰め詰めのシフトを組まれたりでなかなか動きがとれなかったのですが、ようやく今日、手続きをすることができた次第です。
ふるさと納税サイト「さとふる」で返礼品を辞退して寄付をする方法
というわけで。。
一生縁がないと思っていたふるさと納税サイト「さとふる」を使うことになりました。
・・・人生初めてのふるさと納税を、こんな悲しい形でやることになるとは思わなかったよ。。。
やってみての感想は「思ったより簡単」でした。
まずは「さとふる」にアクセス
※↓画像をクリック↓
寄付する地域を選ぶ

「地域から探す」をクリック
寄付をしたい地域を選びます。
僕は今回「長野県」をクリックしました。

寄付をしたい地域を選ぶ
各都道府県・地域の一覧ページが表示されます。

各都道府県・地域の一覧ページが表示される
「返礼品無しでの寄付」を選択する
少し下に進むと小さく「寄付のみの方はこちら」というテキストリンクがあるのでクリックします。

返礼品を辞退して寄付をするにはここをクリック
「さとふる」へログイン、もしくはマイページ情報を登録
すでにさとふるの会員登録を済ませている人は画面左にIDかメールアドレスとパスワードを入れてログインします。
今回初めての人は画面右の「会員登録して寄付を行う」をクリックします。

「さとふる」へログイン、もしくはマイページ情報を登録
寄付金額を入力する
寄付の最低金額は各地域によって違います。
長野県は1万円以上でしたので、今回は1万円にしました。

ふるさと納税の寄付額を決める
最初は0円になっているので「この地域への寄付金額を追加(変更)する」をクリックし、そこで希望の金額を入力します。
今回は1万円にしてみました。

ふるさと納税の寄付額を決める
少し下に進むと、規約等が書かれているので、読んだら「個人情報取扱い規約等の利用規約に同意する」にチェックを入れて次へ進みます。

「個人情報取扱い規約等の利用規約に同意する」にチェックを入れて次へ進
必要事項を入力
会員登録時に住所等を入れていない場合は、ここで入力します。
次が最終画面になりますので、そこで決定ボタンを押さなければ、間違い等の修正や金額変更をすることが可能です。
ふるさと納税による寄付の使い道を指定する
上までで寄付そのものは完了ですが、さらに「使い道」を指定することが可能です。
僕の場合は、長野県防災消防センターのために役立ててほしいので、その旨を書くようにします。
「寄付金の使い道を指定する」をクリック

「寄付金の使い道を指定する」をクリック
自分が希望する使い道があればそれをクリック。

寄付金の使い道を指定する
なければ自分で書くことができますので13番の「その他」をクリックします。

なければ自分で書くことができますので13番の「その他」をクリックします。
上で「その他」を選んで次へ進むと、アンケート入力画面にいきます。
少しわかりにくいですが、「開く+」と書かれたボタンをクリックします。

自由記入画面
アンケート入力フォームが開きますので、寄付金の使い道を指定したり、その地域へのメッセージ・要望等があれば入力します。

アンケート入力フォーム
すべて入力が終わったら「回答する」ボタンをクリックします。

すべて入力が終わったら「回答する」ボタンをクリックします。
完了画面が出て、終了です。
お疲れさまでした。

完了画面
一日でも早い消防防災センターの復旧をお祈りしております。
ふるさと納税で脱税しない方法
これで僕から長野県に1万円が寄付されました。
ただ、このままだと僕が本来大阪に納めるべき税が1万円分長野県に流れて・・・しまいません!
ふるさと納税は
- 自分が住む以外の地域(自分が住む地域にも寄付できます)に寄付をする
- 寄付を受けた自治体が証明書を発行する
- 自分が住んでいる地域で、その証明書を使って手続きをする
という手続きを踏むことで還付されます。
ふるさと納税の寄付証明を受け取っても、手続きをしなければ純粋な寄付として処理されます。
つまり・・・
僕が還付手続きをしなければ、1万円は長野へ、大阪へは何もしないのと同じ額の税金が納められることになります。
ポイントは返礼品(お礼)を辞退すること。
せっかく寄付をしても、高額な返礼品を受け取ったら意味がありません。
・・・つーか。。
総務省さんよぉ。
自分たちでふるさと納税の控除上限を2倍にしておいて、今さら返礼品の上限を3割に制限するって・・・意味ねーじゃん。
自分で増やしておいて、増えすぎたから規制するって・・・見通し甘すぎだろ。。
参考 ふるさと納税:曲がり角 返礼品「3割上限」通知 総務省が直接是正へ(毎日新聞)
今回の募金内訳
2017年3月のブログ収益は¥181,334
上記のふるさと納税に加えて、毎月引き落としの各団体へ1万円寄付も継続しています。
ということで、今月は2万円の寄付をすることができました。
これもいつもこのブログを読んでくださっている読者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。
毎月1万円自動引き落としの内訳
団体 | 毎月の引き落とし額 |
日本赤十字社 | 2,000円/月 |
日本アニマルトラスト | 1,500円/月 |
あしなが育英会 | 1,500円/月 |
WWF | 1,000円/月 |
国境なき医師団 | 1,500円/月 |
フローレンス | 1,500円/月 |
育て上げネット | 1,000円/月 |
合計 | 10,000円/月 |
合計推移
2015年募金総額 | 56,739円 |
2016年募金総額 | 216,211円 |
2017年1月分 | 19,000円 |
2017年2月分 | 13,000円 |
2017年3月分 | 20,000円 |
2017年4月分 | |
2017年5月分 | |
2017年6月分 | |
2017年7月分 | |
2017年8月分 | |
2017年9月 | |
2017年10月 | |
2017年11月 | |
2017年12月 | |
2017年募金総額 | 52,000円 |
まとめ
今回、ふるさと納税のことを少し勉強して。
もともと知ってはいましたが、改めて気づいたことがあります。
それは。
ふるさと納税は、選挙に行こうが、ネット上で吠えようが変わらないこの日本で、住民が自分の意思で、自分の自治体の税の使い方を決めることのできる数少ない機会だということです。
ふるさと納税は、自分が住んでいる地域にすることもできます。
お住いの地域に対して、
- 保育・子育てにこそ税金を使ってほしい!
- 地域を活性化させるには中小企業にお金を使うべきだ!
- 緑ときれいな水のあふれる街になってほしい
等々、思うところがある方は、ネットショップとしてではなく、政治への参加・自分たちの暮らしをよくするために、ふるさと納税を活用してみてはいかがでしょうか。