猫:6万7000頭
犬:1万6000頭
合計:8万3000頭
これ、なんの数字かお分かりになりますか?
正解は・・・
平成27年に日本で”殺処分”された犬と猫の数です。
これを知ったとき。
悲しくて、悲しくて、思わず、涙が出ました。
野良などで人間に害をなすためやむを得ず・・・という場合もあるだろうけど。。
相当数はなんの罪もないのに、人間の勝手な都合なわけで始末されてしまうわけで。。。
なんて、悲しいことでしょう。。
キチガイ税理士が動物虐待!猫をガスバーナーであぶった動画をネットにアップする暴挙!!
ことの発端は、電車の中でたまたま見つけたこのニュースからでした。
猫をガスバーナーであぶるなどして殺したとして、警視庁保安課は29日までに、税理士の大矢誠容疑者(52)=さいたま市見沼区御蔵=を動物愛護法違反の疑いで逮捕した。
同課によると、「有害動物の駆除なので法律違反になるとは考えていない」と供述している。
大矢容疑者は猫を虐待する様子を撮影した動画をインターネット上のファイル共有サイトに投稿していた。
少なくとも猫12匹を虐待して動画を撮影していたとみられる。
逮捕容疑は昨年4月から今年4月にかけ、埼玉県深谷市の廃屋で、野良猫とみられる猫3匹を鉄製のケージに閉じ込め、熱湯をかけたり、ガスバーナーであぶったりして殺した疑い。
本人は「法律違反になるとは考えていない」っていってるようだけど。。。
動画をアップロードする際に、個人を特定されないように、不特定多数の人が利用できる公衆無線LANを使っているということは・・・
「見つかりたくない・ばれたくない=罪になることを自覚しているから」・・・ですよね?
卑怯者!
頭にウジでもわいてんのか!?
「有害動物の駆除だから法律違反じゃない」ってことは、お前も駆除されても文句はいえねーよな!?
猫を食べる文化圏ならともかく、ここは日本だぞ!!
このクズが!!!
もう腹が立って、腹が立って。
腹が立って、腹が立って、腹が立って。。
・・・
そんなわけでもう少しだけ深く調べてみたのですが、そこでわかったのは。。
さらに悲しい現実でした。
動物虐待大国ニッポン?年間8万頭以上の犬・猫がもがき苦しみながら殺されている現実
データでみてみましょう。
環境省が嘘をついていなければ、の話ですが。
平成27年の資料では、猫:6万7000 犬:1万6000 合計:8万3000の尊い命が、人間の手によって奪われています。
・・・環境省、もっと文字の大きい資料を用意してくれ。。。

全国の犬・猫の殺処分数の推移(環境省)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
では次。
彼らは、どうやって殺されるか、ご存知でしょうか?
正解は・・
二酸化炭素で窒息させる方法が一般的です。
高濃度の二酸化炭素であればすぐに意識を飛ばすことができますが、大量の犬猫をまとめて処分するため、濃度が十分に上がらず、10分以上苦しむことも多いそうです。
なぜこんな虐待的な方法が採用されるのか?
理由は、一頭一頭、苦しまないよう薬を注射して処分するのは、時間と人手の都合で難しいから。
要するに、コストが安いからです。
こうして、もがき苦しみ、糞尿を垂れ流して死んだ犬や猫たちは焼却処分されます。
・・・
犬や猫も苦しみますが、それを行う各自治体の職員さんたちも苦しみます。
・・・
背景は大きく違うとはいえ。
人間の都合で捨てられ、先に出てきたクズ税理士による虐待と何ら変わらない行為が、法の名のもとに行われているのです。
動物愛護後進国ニッポン。海外では犬や猫はどう扱われているのか?
2国ほど紹介します。
イギリス
「動物は道徳的に扱われる権利を持っている」という考え方のもと、70以上の法令がつくられています。
街頭や公共の場でのペット販売は全面的に禁止されています。
2006年には「動物福祉法」が制定され、飼い主には「適正な住環境を用意する義務」が課されるようになりました。
「王立動物虐待防止協会」によって「アニマル・ポリス」が運営され、動物の保護と、動物虐待が疑われる飼い主を告訴する、などの活動がなされています。
多数の動物愛護団体が活動をしており、世界最古の団体「動物虐待防止協会」が設立されたのは1824年。
日本でいえば文政・・・
江戸時代です!
ドイツ
2017/9/8追記
読者の方から考えさせられる情報をお寄せいただきました。
この記事を下まで読んだら、ぜひコメントもご覧ください。
犬の年間殺処分数は・・・
ゼロです!
「ティアハイム」という動物保護施設が全国に500件ほどあり、ベルリンにあるティアハイムは総面積18万5000平方メートル。
ちなみに・・・
東京ドームの面積は約4万6千平方メートルですので。
約5倍の広さです
ティアハイムの年間維持費は約800万ユーロ(約10億円)ですが。
そのほとんどが
税金ではなく、寄付で賄われています。
ドイツでは動物をペットショップで購入することはできません。
認可されたブリーダーから直接購入するか、ティアハイム等の保護施設から譲り受けるか。
いずれの場合も、厳しい審査を経て、ようやくペットを家族に迎え入れることができます。
・・・
いずれの国も、今でこそ様々な法が整備されていますが・・・
イギリスの動物虐待防止協会の設立や、動物保護法の制定は、元をたどれば、たった一人の学者の声から生まれ・・・
ドイツの動物保護施設「ティアハイム」の運営費(年間10億円)は【民間の寄付】によって賄われています。
それに引き換え日本は・・・
子犬・子猫のうちに売れなければ、賞味期限の切れたコンビニ弁当のように捨てられ。
買い取られたとしても・・・
「思ったより金がかかる」と捨てられ。
「家が汚れる・傷つく」といって捨てられ。
「くさい」といって捨てられ
「うるさい」といっては捨てられ。
・・・
精神的な部分のみならず。
人間は経済的にも、彼らから十分すぎるほどお世話になっています。
ペット市場は約1兆5千万円の巨大マーケット。
マケドニアのGDPと同じ額のお金を回し、雇用をつくってくれています。
そのお礼が、殺処分というのはあんまりではないでしょうか?

ペット関連市場規模の推移と内訳(月間事業構想)
https://www.projectdesign.jp/201701/pet-industry/003325.php
動物虐待をなくすため、僕たちができること
日本のことをクソミソに書いてしまいましたが・・
イギリスやドイツほどじゃなくても、民間の力で少しずつではありますが、動物保護は前に進んでいます。
例えば・・・
広島県は2011年度の犬猫殺処分数が約8340頭で全国最悪の県でしたが
2016年度からの犬の殺処分ゼロです。

ピースワンコ・ジャパンWEBサイトより引用
http://peace-wanko.jp/
ピースワンコ・ジャパン(NPO法人ピースウィンズ・ジャパン)は、ふるさと納税を使って1万人以上から4億円の寄付を調達し、全頭を引き取ることで殺処分ゼロを維持しています。
この団体は
- 犬の殺処分ゼロの維持!
- 猫も殺処分ゼロに!
- 広島だけでなく全国にこのモデルを広げたい
と活動を続けています。
ただ・・・
同団体のプロジェクトリーダーである大西純子氏も言う通り・・・
殺処分は「なくなった」わけではなく、「一時的に止まっている」だけです。
捨てられる動物がいなくならなければ、いずれキャパオーバーするだろうし。
資金の調達が滞れば、また殺処分は始まる。
もちろん、広島に限った話、この団体に限った話ではありません。
日本中、どこにいっても動物保護は綱渡りです。
だから・・・
当たり前のことですが、ペットを売る側・買う(飼う)側、それぞれが責任をもつこと。
そして。
一匹でも多くの、特に猫に、【去勢手術】を施すこと。
去勢手術は倫理的な問題で議論の分かれるところですが・・・・
猫の繁殖力は非常に強い。
環境省のパンフレットによると、メス猫は生後4カ月を過ぎれば妊娠可能で、1回当たり4~8匹の子を産む。
子供同士も交尾するため、1年後には20匹以上、2年後には80匹以上、3年後には2000匹以上に増えるという。
という現実があります。
また、猫の去勢は一概に「可哀想」と言えない部分もあり。。。
精巣がんや乳がんなど病気の予防に役だったり、性的なストレスを軽減することで寿命が延びたり、というように、猫側にもメリットがあります。
もちろん、ベストではありません。
自然の摂理には、確かに反しています。
ただ。。
ベストではありませんが・・・
人間のために生まれ、人間に裏切られ、失意と苦しみの中で死んでいくよりはずっといい。
そうは、思いませんか?
今回の募金内訳
僕は毎月ブログで稼いだ収益の10%に1万円足して募金をしています。
2017年7月の売上は¥126,917だったので1割(端数切り上げ)で13000円。
そこに1万円足して
23000円が今回の寄付額です。
今回メインで募金したのは、地元大阪の動物保護NPOである「日本アニマルトラスト」さんです。

日本アニマルトラスト
http://www.happyhouse.or.jp/
募金の内訳
団体 | 毎月の引き落とし額 |
日本赤十字社 | 2,000円 |
日本アニマルトラスト | 15,000円 |
あしなが育英会 | 1,500円 |
WWF | 1,000円 |
国境なき医師団 | 1,500円 |
フローレンス | 1,500円 |
育て上げネット | 1,000円 |
Living in Peace「チャンスメーカー」 | 1,000円 |
Living in Peace「チャンスメーカー奨学金」 | 1,000円 |
合計 | 25,500円 |
合計推移
2015年募金総額 | 56,739円 |
2016年募金総額 | 201,211円 |
2017年1月分 | 17,500円 |
2017年2月分 | 11,500円 |
2017年3月分 | 18,500円 |
2017年4月分 | 11,500円 |
2017年5月分 | 12,500円 |
2017年6月分 | 18,500円 |
2017年7月分 | 25,500円 |
2017年8月分 | |
2017年9月 | |
2017年10月 | |
2017年11月 | |
2017年12月 | |
2017年募金総額 | 115,500円 |
一つ、お詫びがあります。
先月までの発表と数字が違うのは、計算間違いを発見し下方修正したためです。
自動引き落としされていると思っていたものが、引き落とされていませんでした。。。
お詫びして訂正いたします。
申し訳ありませんでした
m(__)m
まとめ
上述した通り。。
イギリスは、今でこそ動物愛護先進国と言われていますが、17世紀までは「動物は人間の従属」という、今となっては信じられない思想が堂々とまかり通っていました。
その後「動物虐待防止協会」が設立されたのが1824年。
「動物保護法」が制定されたのは、それから約90年後の1911年。
ドイツだって同じ。
長い長い時をかけ、思考と議論、時に争いを繰り返し、ようやくここまでたどり着いたのです。
そして、それを実現したのは、神様でも仏様でもなく。。
一人ひとりの人間の【心・知恵・努力】です。
日本はどうでしょうか?
自民党さんが一から十まで全部やってくれなければ、動物たちを救うことはできないでしょうか?
そんなはずはありません!
僕たちは彼らと・・
住む場所も、肌の色も、目の色も、髪の色も、歴史も文化も違うかもしれないけれど。
赤い血が流れる、同じ人間です。
彼らと同じか、それ以上に時間はかかるかもしれません。
だけど。
これから長い時間がかかるかもしれませんが、必ずできるはずです。
税理士がガスバーナーで焼かれる猫たち
政治の名のもとに毎年殺される犬や猫たち
池や湖に勝手に放流されては、在来種を脅かしては駆除対象にされている外来種たち
・・・
彼らに罪はありません。
ペットを飼おうとしている人は、もう一度考える。
少しお金に余裕がある人は、ほんの少しだけ寄付をしてみる。
どちらにも当てはまらない人は、動物愛護団体のやっているイベントを見に行ってみる。
それも難しければ、団体のウェブページを見てみる。
それすら難しければ、SNSでこの記事をシェアしてみる。
・・・
マクロの視点で対局を見るのは、確かに大切なことです。
だけど、それで「国が何とかするべきだ」という結論に帰結してしまっては意味がありません。
政治家でも、識者でも、芸能人でも、何でもない僕たちが少しくらい動いたところで、1頭の犬猫が数年か数か月、生きながらえるだけかもしれません。
だけど・・・
その数年・数か月には。
計り知れない意味があります。
なぜなら。
彼らもまた、僕たちと同じ。
赤い血の流れるかけがえのない、”命”だからです。
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