こんにちは、小鳥遊です。
今回は、「オペレーターのためのうつ病の予防策」についてお話します。
コールセンターといえばクレーム、クレームといえばうつ病。うつ病といえばコールセンターのオペレーター。
心を蝕まれる仕事の日本代表、それがジャパニーズ・コールセンター。
僕はコールセンターのオペレーターになる前の職場で、うつ病になりました。
- 眠れないのに眠い
- 何をやるにも吐き気と目眩(めまい)がする
- 何を見ても、何を聞いても自分が責められているように感じる
- とにかく不安、とりあえず不安、問答無用に不安
不安・不安・不安・不安・・・
地獄です。
この地獄に落ちないように。
この地獄に家族や、大事な人を巻き込まないように。
コールセンターで働くオペレーターさんは、自分の心を守る術を身につけてください。
うつ病は本人だけではなく、家族も蝕み壊していく
うつ病の怖いところは、被害が本人だけに収まらないところです。
うつ病は感染します。
うつ病の看病をすると、家族もだんだんネガティブになってきます。
やがて、夫婦揃ってうつ病、子供がうつ病、親がうつ病・・・といったセカンド地獄がやってきます。
僕は運良く、1ヶ月の入院とそのあと3ヶ月くらいの通院でとりあえず、苦痛からは開放されましたが、3年経った今でも治ったかどうかと言われれば、分からないです。
家庭が壊れなかったのは妻のおかげです。
彼女は学校の勉強は、分数の割り算ができない残念さですが、人間力の高さがとてつもなく高い。
あの絶望の中から、もう一度がんばってみようと思えたのは全部彼女のおかげです。
いつもバカにしてゴメンね(笑)。
参考 ブラック企業を辞めたい人へ。一言も話さずに辞める方法。
大切な人をうつ病にしないために、大好きな家族を壊さないために、コールセンターのオペレーターは絶対にうつ病になってはいけません!
うつ病になるくらいつらいんだったら、とっとと辞めましょう。
死にゃしません。
コ-ルセンターの派遣オペレーターがうつ病になりやすい理由
僕が勤めていたコールセンターでも、僕が知っているだけで1人、正社員さんがうつ病で休職しました。
あと、どうみても一歩手前の人が3人ほどいて、2人は僕より先に辞めましたが、もう1人はまだ残っていらっしゃるので、心配です。
コールセンターは一部をのぞいてはアウトソーシング、要はクライアントの犬(笑)。
現場を知らないおっさんたちが、紙の上だけで出した目標を突きつけてくるストレスフルな環境です。
数字を出さなければクビを飛ばされ収入が途絶えてしまう恐怖を、契約更新のたびに味わっていたら誰だって気が滅入ります。
コールセンターのオペレーターを蝕むもう一つの理由は、クレームが絶対に減らないこと!
クライアントは、商品やサービスの欠陥、クライアントの不手際などによるクレームですら、ひたすら謝罪・一円も使わずに鎮火することを求めてきます。
SNSで拡散・炎上されないと絶対に動きません。
※ごくまれにこんな神対応をしてくれる企業さんもあるようですが。
参考 あらためて振り返りたい「カルビー」の丁寧なクレーム対応 / 異物混入を問い合わせた記者は熱烈なカルビーファンになった
いくら頑張っても報われない絶望が徐々に心を蝕んで、うつ病予備軍のできあがり。
裁判でも起こせば何か変わるかもしれませんが、基本的には契約を打ち切られてトドメ、経済的にも追い詰められます。
コールセンター業務で、うつ病に潰されないオペレーターになる2つの方法
僕は、愛する妻のために(笑)、二度と潰れないと心に決めているので、うつ病にはなりません。
結婚してから苦労ばかりかけているので、たとえ今じゃなくても絶対に幸せにする決意があります。
病は気からって言葉がありますが、うつ病の一番の治療・予防薬はやっぱり気合い・気迫・決意・覚悟だと思います。
ただ、いきなりそんなものを持とうとしても難しいでしょう。
コールセンターに勤めていると、同じように理不尽なクレームを1日中受けてボロクソにされているのに、蝕まれている人とそうでない人がいることに気づきます。
タバコ休憩のついでにそういう人たちに、
「あんなに毎日クレーム受けてるのに引きずらないですよね。」
なんて話題を振ると、だいたい返ってくる答えは次の2パターンに集約されます。
このたった2つのことを心がけるだけで、コールセンターで働くオペレーターのうつ病発症のリスクは劇的に下がります。
こんな簡単な事で効果なんてない?・・・やってからいってください。
自分のせいにも、お客様のせいにもしない
うつ病を発症する最短ルートは「憎しみ」です。
毎日怒られ、怒鳴られ、なじられ続けていると、だんだん自分が悪いからではないかという罪悪感が芽生えていきます。
僕はそんなものは持ち合わせていませんが(笑)、良心の呵責というのは人の良い人だと、結構なストレスになります。
異物が混入していたのは、あなたのせいではありません。
ごく一部のクレームをつけることが生きがいのクレーマー以外は、ただ何とかして欲しいだけだったのがボタンを掛け違えて怒っているだけです。
心が重いなと思ったら、自分を責めていないか確認してみてください。
いざとなったら辞めればいい
これを聞いた時には、「おお、その手があったか!」と軽い衝撃を受けました。
でも、本当にその通り。
よっぽど魅力的な商品・サービス・企業理念をもった会社のコールセンターならともかく、ほとんどのクライアントは僕らを駒の1つにしか思っていないような人たちです。
そんなもののために人生壊されることなんてありません。
本当に辞めるかどうかはまた別の話。
逃げ道がひとつあることを知っておくのは、かなり救われます。
・・・「嫌になったら辞めればいい」ではありませんからね。
それじゃただの無責任です。
お間違いないように。
まとめ
うつ病は誰でもかかる可能性のある病気です。
そして、うつ病に潰されるオペレーターと潰されないオペレーターの違いは、日々の習慣です。
人間、潰れたら負けです。
自分の心と体は自分で守りましょう。
追伸~傷病手当について
派遣社員の場合、企業が独自で用意している見舞金や、療養後の席の保証はありません。
でも、傷病手当は条件を満たせば申請できるので、日額の2/3の手当金がもらえます。
4つの条件を満たせば申請できます。
いざという時のために覚えておいてください。
- 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
- 仕事に就くことができないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 休業した期間について給与の支払いがないこと
全国健康保険協会ホームページより抜粋・引用
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139/