お知らせ 41歳での転職に使った履歴書・職務経歴書もアップしました。 →コチラ
今回のテーマは、「30代後半のおっさんを転職成功に導いた履歴書と職務経歴書」です。
【朗報!】30代後半のおっさんがスキルゼロでも転職を成功させた5つのポイント でも触れている通り、嘘はつかないけれど変な遠慮をせずに書けることは全部書いた内容になっています。
- 僕が考えた履歴書戦略
- 僕が実際に使った志望動機の実例
- 特別なスキルがなくても説得力のある職務経歴書の書き方
について書いていきます。
僕が実際に使った職務経歴書のWordファイルもダウンロードできるようにしていますので、必要な人はどうぞお持ちください。
30代後半の転職を成功に導く履歴書の戦略
僕が考えた履歴書の役割は、ズバリ職務経歴書をみてもらうこと。
人事担当の方が、ちょっと物足りないくらいにして、「これじゃよくわからないから」と職務経歴書に注意を向けてもらうことを狙います。
なぜ、履歴書ではなく職務経歴書を読ませるか?
まず1つ目の理由は、履歴書は見てほしくないからです(笑)。
大した学歴もないし、資格やスキルもない。
だったら、これまでの仕事への取組み=職務経歴書をみてもらうしかありません。
職務経歴書優先の2つ目の理由は、自分の印象を少しでも強くすること。
彼らは1日に何件も僕らと同じような転職希望者の、似たり寄ったりの人事情報を見ています。
だから履歴書と職務経歴書、両方の情報は頭に入りません。
だったら履歴書+職務経歴書で半々に分割されてしまう人事担当者の意識を100%職務経歴書だけに向けてもらう。
そのためには履歴書は邪魔。
だから、履歴書の気配を消すのです。
そんなわけで、できるだけシンプルでクセのない履歴書をネットで拾ってきて使いました。
履歴書DOさんが配布しているテンプレートから「転職用タイプ」を使わせて頂きました。
参考 【履歴書ダウンロード】手書き・Word両対応テンプレ&記入例(履歴書DO)
変更点としては、
- 連絡先としてメールアドレスの記入欄をつけたこと
- 学歴・職歴の欄を削って、志望動機の欄を広くしたこと
の2つくらいでしょうか。
履歴書はパソコンでつくっていいか転職エージェントに確認しましたが、今どき手書きじゃなければ受け付けないところなどないそうです。
紙はある程度厚みがあって、うんと白いのが良いです。
僕は店頭でいろいろ見比べた上で、コレを使ってました。
安い割に0.19ミリと厚みがあり、インクもクッキリのります。
・・・買い足す前に決まって、本当に良かったです。
30代後半スキルゼロでも書類通過率36.3%の志望動機
余計なものを排除した履歴書を用意するということで話を進めました、志望動機だけはしっかり書きます!
【朗報!】30代後半のおっさんがスキルゼロでも転職を成功させた5つのポイントにも書いたとおり、今回の僕の転職活動は、
28日間で22社に応募して、8社の面接を受けました。
書類通過率は 8÷22×100=約36.3%
何のスキルもない30代後半のおっさんにしては、いい数字ではないでしょうか。
もちろんこれは、ワークポートの担当者さんががんばってくれたのと、職務経歴書によるところが大きいのですが・・・
でも、最終的に人事担当者に「よし、面接して話聞いてみようか」と思わせるのって、志望動機なんですよね。
これは僕の妄想じゃなくて、ちゃんと根拠があります。
昔働いていた中小企業の社長は、志望動機と写真しか見てなかったです。
3ヶ月だけ派遣で社内SEやってた時、隣の島に人事の人がいたけど、その人も一番重視してたのは志望動機でした。
僕が過去の経験から結論づけた、人事担当者の目に留まる志望動機は次の4つです。
- 量が多いこと
- なぜ同業他社ではなく、その会社に応募してきたかがわかること
- その人の人間的価値観・ポリシーが見えること
- 適度に青臭いこと
その中でぶっちぎりに重要なのが量!
志望動機は質より量です。
上でも書いたとおり、読んでもらいたいのはあくまでも職務経歴書。
ぶっちゃけ、履歴書の志望動機なんて、やる気さえ伝わればOK。
量を書けば、それだけで「やる気がある」と思ってもらえます。
僕が実際に書いた志望動機をいくつか、そのまま載せておきますので、よければ参考にしてください。
レンタルサーバへの応募
自分が誇りを持って人に薦めることのできる商品やサービスに関わりたいという気持ちから、貴社を志望いたしました。これまで公私問わず様々なレンタルサーバを利用してきましたが、管理画面の使いやすさ・サーバのパフォーマンス・問い合わせへの対応の早さ、どれを取っても●●様が一番です。コールセンターで培った、図・文章・身振り手振りを使わず言葉だけで誰にでもわかりやすく物事を伝えるスキルは貴社カスタマーサポートにてお客様の問題解決に役立つと確信しております。またネットショップ・企業のウェブサイトを運用・管理していた際に感じた様々な疑問や不安、不満とそれを解決するまでに各レンタルサーバのサポート窓口と行ったやりとりも、お客様視点でのご対応に役立つかと存じます。最高品質のインターネット環境を提供する貴社で、個人・法人を問わず、情報を発信するすべての人が輝けるIT社会づくりに貢献したいと思います。
コールセンターへの応募
これまでの職歴・経験が活かせると考え貴社を志望いたしました。約2年前、縁あってこの業界と関わることになり、IT全盛のこの時代でも、人と人との直接のやりとりは絶対になくすことはできないと強く感じました。ありがたいことに現在就業中の職場でも登用のお話はいただいておりましたが、より幅広くスピード感のある仕事をしたいと考え、ステップアップの道を選びました。販売店員・ネットショップ・法人営業・コールセンターと4つの形でお客様に接して経験を活用することで、エンドユーザーとクライアント双方に満足いただけるサービスを提供するお手伝いができるものと確信しております。また最初から正社員ではなく、派遣社員としてこの業界に入り、オペレーターとして現場で積み上げたスキルを、センターで働くすべてのオペレーターのパフォーマンスアップとモチベーションの維持に役立てていきたいと考えております。
システム運用への応募
ITの現場に未経験から取り組めることに魅力を感じ貴社を志望いたしました。情報を伝えるということは、地震や災害から人の命を守ること、たとえ遠く離れていても人の喜びや悲しみを伝えること、ヒト・カネ・モノを日本中・世界中に動かして経済と産業を支えること。これからますます大切になるこの業界で、誇りを持って職務に邁進されている貴社で新しいスキル、社会貢献をしていきたいと考え、このお仕事に応募いたしました。業界経験はありませんがお客様や社内と密で正確なコミュニケーションを取り、問題解決をするという仕事の根幹は同じだと考えています。パソコンでの知識やスキルアップには大変興味がありますので、好奇心と粘り強さで経験を積み、その先にあるスキルの習得と貴社・お客様・社会の利益に貢献したいと存じます。
30代後半のおっさんが転職を成功させた職務経歴書
欲しい方はコチラからどうぞ。
このままテンプレートとして使う場合は、黄色く塗りつぶしているところを打ち替えた上で、応募した企業や、あなたが積み上げてきたキャリアに併せて書き換えてください。
Word形式のファイルをZIP圧縮してます。
気分もノッてきましたので、頼まれてもいませんが解説していきます。
できればコピー用紙でいいので印刷したものを手元に置いて、メモったりマーカー引いたりしながら読んでいってください。
出来る限り数字を使う
嘘をついてはいけませんが、嘘じゃないなら遠慮せず精一杯カッコつけていいじゃないですか。
エモーショナルな文は書けないので(苦笑)、初心者でもカンタンに説得力を出せる数字を出来る限り織り込みました。
- 入社後1ヶ月でトップ3
- 架電数:100件前後/日(最高記録:144件/日)
- 工事日調整数:30件前後/日(最高記録:66件/日)
- その他100以上提案
- 1日の工事日調整数66件は歴代1位
- 月間MVP1回受賞
なんか、すごそうでしょ(笑)?
一番強調したい職歴を目立たせる
全部力を入れて書きたくなりますが、ここはグッとこらえて1つに絞ります。
僕の場合は、販売員・営業事務・コールセンターと3つの職歴がありますが、その中でもコールセンターに的を絞りました。
コールセンターの職歴のところだけ、どこに配属され、どんな仕事をしたのか、別に枠をとって書いています。
具体的な数字を入れているのもコールセンターの仕事だけ。
他の職歴と比べて力が入っているのが、文面を見ればお分かりいただけるかと思います。
コールセンターに絞ったのは、コミュニケーション能力を全面に押そうと考えたからです。
次の仕事は1日中無言でやるような仕事じゃなくて、コミュニケーション取りながら進めることをやりたいから。
それに・・・
PCスキルは、平成生まれには勝てませんからね、どうやっても。
やりたくもないし、優位性もないんだったら、そんなもの強調してもしょうがないですよね
嘘は書かないけど、遠慮なく書く
嘘はダメです。
あとでお互いが困ります。
でも、事実は恥ずかしがらずめいいっぱい主張する。
自分ではそんなに自信がないことでも、人から1度でも言われたことは恐れず遠慮なく盛り込んでいきます。
ここで使えるテクニックは言葉の置き換え。
- 言われた→評価された
- 調べる→研究する
- 任される→一任される
- いつも言われる→定評がある
- 頼まれる→依頼される
- やり切る→遂行する
- つくる→構築する
- 思っている→認識している
ほら、なんかすごい人っぽい(笑)。
まとめ
4000文字も使って色々書きましたが、今回僕が一番言いたいのは、
何らかの意図・狙いを持って仮説を立て、頭を使って履歴書・職務経歴書を書きましょう! ということです。
意図のない履歴書・職務経歴書は、うまくいかない時に改良のしようがありません。
書類で落とされ続けている人は、だいぶ遅れたかもしれませんが、今回のお話を参考にして仮説と検証を繰り返し、履歴書・職務経歴書の攻撃力を高めていくことをオススメします。
最後に。
書類が通らず面接に進めず不安を感じている人に、この言葉を贈ります。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、
うまく行かない方法を
見つけただけだ。
トーマス・エジソン