「弊社を志望する動機は何ですか?」
この問題を考える前に、一つちょっとした予言をしてみます。
あなたは、恋愛下手でしょう?
告白しても受け入れてもらえないか、付き合っても長続きしない。
違いますか?
僕には預言者の資質も、占い師の才能もありません。
うまい志望動機がつくれない人の特徴を述べたまでです。
このページを見ているあなたは、おそらく志望動機のことで悩んでいる。
だから・・・かなりの確率でこの特徴に当てはまります。
当てはまらない人は、おそらく相当運が良い方です。
残念ながら当たってしまっている人、安心してください!
このページは最後まで読むと、
- 企業の面接官の心を鷲掴みにできる志望動機が考えられる
- 本当に自分が働きたいと思える企業を探せるようになる
- さらに・・・少しだけ恋愛上手になれる
内容になっています。
メモの準備をして、続きをどうぞ。
あなたの志望動機に決定的に欠けているもの
まずはよくある志望動機を見てみましょう。
あなたもこんな志望動機を面接の時に話しているのではないでしょうか。
- 御社の将来性に魅力を感じ・・・
- 御社の●●(グローバル、ニッチ、地域密着etc)なビジネスモデルに魅力を感じ・・・
- 御社の●●(人を大切にする、モノづくりへのこだわりetc)という社風に魅力を感じ・・・
- 自分の●●(語学・資格など自分のスキル)を活かせるから
- 御社であれば●●(世界を相手にした仕事、社会に貢献etc)ができると考え・・・
5点です!!
何か特別なスキルや資格があるならともかく、面接官は心のなかでため息をついています。
一つ一つ解説してもいいですが、そんな面倒なことをしなくてもこの志望動機のダメダメさが一瞬で実感できる方法があります。
あなたが、恋愛対象にはならないと思っていた人からされる告白に当てはめてみてください。
- あなたの将来性に魅力を感じました。付き合ってください!
- あなたのスタイルの良さに魅力を感じました。付き合ってください!
- あなたの優しいところに心惹かれました。付き合ってください!
- 私は料理上手であなたのお役に立てます。付き合ってください!
- あなたと一緒なら社会に優しい人になれるんです。付き合ってください!
付き合います?
3はまだ見込みがありそうですが、ほかは絶対ムリでしょ!!
志望動機に話を戻します。
3以外は論外!
3はまだマシですが、やっぱり弱い。
言葉を変えたり、もっと長くしたりしても同じこと。
根本的な考え方が間違っているのですから、面接官の心には決して届きません。
面接官の心を鷲掴みにする志望動機には「同業他社ではなく御社でなければいけない理由」がある!
今度は順番を逆にして、思いの伝わる告白を先に考え、そこから面接官の心に届く志望動機を導き出してみましょう。
思い出してみてください。
大して好みじゃないと思っていた相手を受け入れてしまったあの告白には、何があったのか?
「あなたじゃなければダメ」という明確な理由です!
例えば、こんなのどうでしょうか?
- 理由なんてありません!好きです!!付き合ってください!!!
- 誰も気にしなかったゴミを拾ったあなたに心惹かれました。付き合ってください!
- あなたの笑顔が世界で一番好きなんです。付き合ってください!
- あなたより仕事の早い人はいますが、あなたより仕事の丁寧な人はいません。そこに惹かれました。付き合ってください!
- あなたがカレシだったら誰にでも自慢できます。付き合ってください!
どうでしょう?
よっぽど臭かったりしなければ、もう少し話を聞いてみようと思いませんか?
こういうことです!
告白の段階で自分のスペックを持ちだして成功するなんて、よっぽどの恋愛マエストロだけです。
平凡君や普通チャンは、まず興味を持ってもらうことだけを考える!
そのためには余計なものはそぎ落とし、「世界であなただけ!」と「情熱」だけにポイントを絞った直球を投げるんです。
そこに「ゴミを拾った」「仕事が丁寧」といった他の人が見落としがちな部分を拾って添えることでスパイスが効きます。
話を志望動機に戻します。
転職活動での「世界であなただけ」は「同業他社ではなくなぜその会社なのか」に置き換えられます。
では僕が実際に使って、面接官が少し前のめりになった志望動機をいくつかピックアップします。
- とにかく御社が好きなのです。それが志望動機です(内定取れました)
- 情報漏えいに対して真摯に取り組んだ御社のまごころに心打たれました(内定取れました)
- 御社の●●(商品名)を20年使っています(筆記でコケましたが面接官と2時間話しました)
- 失礼ながら御社より規模の大きい会社はたくさんあります。しかし御社のお客様相談口ほど丁寧な対応をされる企業はありません(内定取れました)
- 御社に入社できれば、田舎の両親に自慢ができるからです(一次面接はこれで突破するが京大生に負ける)
もちろん、あなたのキャラもありますし、面接官によっては言い回しを変える必要はあります。
だけど、基本の考え方は同じ。
バラエティ番組の告白企画じゃないんだから、グダグダ長ったらしい志望動機にいいことなんて一つもありません。
あなたがその会社じゃなければダメな理由をいう、それだけです。
あなたの「やりたいこと」や「スキル」を面接官の心に刻みつける方法
志望動機の話があらかた終わったところで、本日のメインディッシュ。
今までのうんちくは正直前フリ。
肝心なのはここからです。
自分の「やりたいこと」や「スキル」は志望動機を話す段階では出さないようにしましょう。
志望動機の中に埋もれさせてしまうより、相手が自分に興味を持ってから持ち出したほうがインパクトが大きいからです。
あなたの希望やスキルをより強く面接官の心に刻みつける方法があります。
最後の質疑応答で「●●をやりたいと考えていますが、可能でしょうか?」という具合に質問形式で伝えるのです。
志望動機に入れるより3億6000万倍伝わります!!
これは自分のスキルを伝えたい場合も同様。
「私は●●ができますが、御社で活かすことはできますでしょうか?」と質問にすると面接官の記憶に残ります。
人の印象は最初と最後が一番強く、真ん中は弱くなる傾向があります。
だから、やりたいことやスキルのアピールを最後に持っていくと、答えにくい質問への解答など都合の悪いことの印象は弱く、志望動機・希望・スキルといった面接官にアピールしたい部分の印象は強くすることができるのです。
まとめ
最後に一番大切なこと。
今日紹介した志望動機が嘘にならない企業を選んでください!
逆に言えば、小細工無しの直球を投げるに値する相手こそ、あなたが受けるべき企業なのです。
志望動機を考えるのに困るような会社なんて・・・受ける必要ありません。
次のエントリー・面接の前に振り返ってみてください。