分煙では受動喫煙は防止できない。
会社の忘年会や取引先との会食などが喫煙店で行われた場合、断る
ことは可能だが、社会的な不利益を被る可能性がある。 毒ガスを吸わされるか、社会的な不利益を被るか、の二択を迫られ
ること自体が、まともな状態ではない。 一切社会的な不利益を被ることなく、毒ガスも吸わなくてよい世の
中にするために、厚労省の法案を全力で応援したい。
社会生活を営んでいれば、常に自分で飲食店が選択できるとは限らない。
上司や取引先の関係などで喫煙店に行かざるを得ない人が出てくる。そういう意図しない受動喫煙を防ぐためには全店禁煙にするしかない。
力の弱い人でも最低限の人権が保障されるのが文明国だ。
なるほど。
ただ。。。
それって・・・会社とあなたの問題じゃないのかなぁ。
僕がいってる会社は、忘年会なり新年会なりは禁煙席とってくれて、吸いたい人は席立ってますけどね。
それにしても・・・
受動喫煙防止法はこんなに盛り上がるのに・・・受動喫煙で苦しむ人はこんなに心配してもらえるのに。。
どうして「夜勤」のある仕事をしている人は、誰も心配してくれないのでしょうか。
「受動喫煙防止法」に賛成するなら24時間のサービスを一切使うな!
と言いたいです。
自分は24時間サービスをフル活用して、夜勤の仕事をしている人の命を削っておいて、喫煙者をボロクソに叩くのは、おかしくね?
- 病院や介護施設
- コンビニ
- 交通
- 物流
- 国防
- 防災
- インターネットサービスに通信
・・・
今の日本は夜勤している人がいなければ成り立ちません。
真夜中に急病・ケガに見舞われても助けてもらえるのも
おじいちゃん・おばあちゃん・一人では生活できない人が命をつなげるのも
あなたが夜中にお菓子食べたくなったらコンビニでポテチ買えるのも
ATMで普通にお金の出し入れができるのも
家に仕事持ち帰って、徹夜で仕上げて給料もらえるのも
いつでもオンラインゲームができるのも
スマホで終電や始発調べられるのも
・・・
全部、夜の人が頑張ってくれているからです!
かくいう僕も夜勤ありの監視業務についていて、今も夜勤明けでこの記事を書いています。
夜勤は、命の摂理に逆らう行為・・・命を削る行為です。
夜間勤務者では心筋梗塞や脳卒中、糖尿病になるリスクが高まると指摘されている。がんについても、前立腺がんや乳がんのリスクが上昇すると報告されているが、カナダ・ケベック大学州立科学研究所のMarie-Elise Parent氏らは、男性を対象にした研究から、夜勤はこれまで指摘されていた以外のがんの発症とも関連すると、10月3日発行の米医学誌「American Journal of Epidemiology」(電子版)に発表した。夜勤をしている男性では、夜勤未経験の男性に比べてがんリスクが2〜3倍高かったという。
不規則なシフトで10年以上働いてきた人の脳への影響が、通常の加齢に伴う認知機能低下の6.5年分に相当したと『Occupational & Environmental Medicine』に発表されています。
お医者さん、看護師さん、介護関連の方、消防・海上保安庁・自衛隊などなど日本の平和を守ってくださっている方々、警備員さん、コンビニでバイトしている兄ちゃん・・・そして僕らIT業界のエンジニア・・・エトセトラ エトセトラ・・・
みんな、日本のために、あなたのために、文字通り「命を削って」頑張っています。
彼らがどんな状態で働いているかは、ここで語るまでもないでしょう。
敢えて例を出すなら・・・
参考
【超悲報】夜勤を1年をやった結果 → 体がボロボロになってワロタwwwwwwwwwww
ついでに言うと、監視業務など特定の夜勤勤務者は
【監視・断続的労働に従事する者】ということで、1日8時間以上、1週間に40時間以上・土日祝に働いても、残業代・休日手当の発生する業務から除外されます。
結構、きついでしょ(苦笑)?
一つ質問があります。
あなたは
お前が18時過ぎてからスマホ使うせいで夜勤だ!どうしてくれる?
あんたが朝からコンビニ使うせいで睡眠障害になったぞ!治療費払え!!
と言われたら、どうします?
謝ります?お金出します?「夜勤防止法が必要だ!」って決起集会開いてくれます?
くれませんよね。
そんな会社辞めれば良いじゃん
それは会社にいうべきことだろ?
で終わりじゃないですか?
タバコとコンビニじゃ意味が全く違うんだよ!
屁理屈いってんじゃねえ!
という声が聞こえてきそうですが・・・
- どちらも命に関わる
- 物理的には逃げられるが、社会的立場・経済状況の悪化を覚悟する必要がある
という意味では同じではないでしょうか?
個々のシチュエーション等はあると思いますが「逃げにくさ」においては
タバコの場を避ける イコール 夜勤を断る
という方程式は成立すると思いますがいかがでしょうか?
喫煙者の「ちょっと一服」が多くの健康被害を生み出しているのと同じように。
あなたの「ちょっと便利」が多くの夜勤従事者を苦しめていることを覚えておいてください。
・・・
コンビニもスマホも違法じゃない、タバコと一緒にするな?
(少なくとも今のところ)タバコも違法ではありません!
タバコも夜勤も・・・結局「お互いの自由の尊重」じゃないでしょうか?
僕は「いいから黙って吸わせろ!タバコ吸わないヤツはどっかいけ!」などと言う気は毛頭ありません。
むしろ、吸える場所・吸えない場所をハッキリしてもらったほうがお互いスッキリすると思っています。
・・・っつーか、タバコ代寄付金に回したいから、もうすぐ禁煙するし。
ここまでこの駄文を読んでくださった我慢強く、理知的で、話の分かるあなたもそうです。
「人のせいにしてるんじゃねーよ、クズ!夜勤の仕事しかできないお前が無能なんだろうが!!」なんて思っていませんよね?
夜勤や長時間労働で苦しむ人がいない状態で、今と同等かそれ以上に便利な日本であってほしいと思っていますよね?
そんなあなたと僕の、この議論の落としどころは、きっと同じはずです。
タバコを吸う人と吸わない人がお互いの自由を尊重する。
お店が自分の商売の仕方を選べる自由を尊重する。
会社が「従業員の健康を守る権利=健康を損なうことを断る自由」を尊重する
多数派が少数派の自由を踏みにじるのではなく、すべての自由を尊重できる方法を探す
そういうことではないでしょうか?
くどいようですが、僕は受動喫煙がなくなる日本がくることは歓迎です。
ただ、今の受動喫煙防止法は前提が間違っていると言っているだけです。
まとめ
もうすぐタバコも辞めるから、受動喫煙防止法に賛成しとけば波風は立たないんだろうけど。
夜勤のない仕事に転職するなり、ブログで独立すれば、眠気で意識飛ばしながらこんな記事書く必要もないんでしょうけど。。。
やっぱ、自由がいいじゃないですか。
みんなで窮屈より、みんなで便利・みんなで幸せなほうがいいじゃないですか。
独立の準備があるからまだ今の仕事辞められないっていうのもあるけど。
今はまだ、誰かが頑張らなきゃいけない時だと思うんですよ。
技術は日進月歩で。
特にIT業界では、人がいなくてもシステムを動かし、守れるようになってきているし。
きっと近い将来、医療や通信、流通、防衛・・・
あらゆるところで人が命削らなくてもいい世の中が来ると思うのです。
それまでは。
少なくとも、IT業界の人手不足に解消の兆しが見えるまでは。
特に取り柄のない老骨ではありますが、頑張ろうと思う次第です。
これを最後まで読んでくださった皆様におかれましても。
闇雲に喫煙に反対するのではなく。
「喫煙者とそうじゃない人、両方にとって住みよい社会」という視点で今の世の流れを考え、自分ができることを見つけて言ってくれるといいんじゃないかな、と思う次第です。
で。
近畿圏にお住まいの方は。
僕ももう少ししたらタバコ吸わなくなってるし。
今も吸わない人の前では吸わないので。
縁があったら、この議論の続きをコーヒーでも飲みながらお話ししましょう!