こんばんは。小鳥遊です。
昨日、ITIL V3 Foundationの試験を受けてきました。
結果は無事合格、ホッとしました。
ITILは65%以上の得点をとれば合格できますが、必要最小限の範囲を丸暗記という勉強法は通用しません。
用語を正確に覚えることと、各プロセスの関係を理解することがこの試験の攻略法になります。
受験料だけで2万円超えと結構な出費ですので、絶対に1回で合格したいものですね。
最新ITIL試験 出題の範囲と傾向
ネット上に公開されているITIL試験の体験記を読むと「日本語として意味が通らない」という意見が散見されます。
ただ、僕が受けた感じではそんなことはありませんでした・・・この数年で少しずつ改善されてきたということでしょうね、きっと。
さて、実際の出題範囲と傾向ですが、まず出題範囲は特にここが集中的に出たということはなく、全範囲から均一に出題されました。
- ベストプラクティスやITILの優位性など全体に渡る重要キーワード
- サービスマネージメント
- サービスストラテジ
- サービスデザイン
- サービストランジション
- サービスオペレーション
- 継続的サービス改善
最短時間で資格取得だけを目的にするのであれば、この中から合格点プラス10%くらいを確保してあとは捨ててしまえばいいのですが、ITILにこの戦略はオススメしません。
ITILの概念を理解するために重視されるのは、各プロセスの役割を正確に把握した上で、その関係性をおさえなければいけません。
サービスストラテジを理解しなければサービスデザインはわかりませんし、他のプロセスの理解に支障が出てしまいます。
IT系の仕事についていれば実務でやっていることを当てはめることもできるかもしれませんが、ゼロベースで勉強を始める人は少し余裕を持ったスケジュールを確保した上で試験にのぞむことをオススメします。
僕の場合は、会社で1日8時間まるまるITILの勉強にあてさせてくれているので2週間ほどで試験にのぞみましたが、普通の社会人は1日1~2時間程度しか勉強できないでしょうからもっと余裕をみたほうがいいと思います。
ITIL試験合格のための勉強法
用語の理解はしっかりと!
実際の試験ではこんな感じで「きちんと」理解していないと解けない形で問題が出てきます。
サービスデスクが行う活動は、次のどれですか?
- インシデントおよびサービス要求の詳細なログ記録
- 初回の調査と診断の提供
- サービスの回復
- すべての標準的な変更の実施
回答選択肢
- 1、2、3 のみ
- 上記すべて
- 3、4 の
- 2、4 のみ
具体的なシチュエーションを頭のなかで映像としてイメージすると、覚えやすいのではないかと思います。
各用語を理解しないと、各プロセスの関係性も正しく理解できません。
僕の場合は、黄本をベースにしましたが結構厚いので本の上で文字を追うだけでは覚えられませんでした。
面倒でもノートにまとめなおして、手を動かして覚えることがポイントです。
関係は全体図で覚える
黄本の中にも各プロセスの関係を図にしてくれているページがあちこちにありますが・・・全体をまとめてくれていないのでプロセスをまたいだリレーションシップ(関係)がこんがらがります。
そして、プロセス間のリレーションこそがITILで一番多く出される問題の傾向です。
これも面倒ではありますが、自分で図を起こすことで覚えましょう。
全部を1枚にまとめると線だらけになってしまうのでだいぶ省略しましたが、僕はこんな感じでまとめてみました。
公式の過去問がないことへの対応はクラムメディアで
黃本を熟読し、無料deITIL V3 Foundation模擬試験などで常に9割以上取れれば大丈夫だとは思いますが、僕の場合は万が一落ちたら4万円以上の出費になってしまうため、クラムメディアのeラーニングを使いました。
30日間6,000円でPC・スマホを使い模擬試験を受け放題という素晴らしいサービスですが、とにかく問題的中率が高いです。
実際の試験も9割近くクラムメディアのテストで出た問題がそのまま出ました。
黃本を隅から隅まで理解していたら必要ないかもしれませんが、絶対に落ちれない人は追加購入を検討するといいと思います。
この模試には問題にユーザーがコメントを付けて、それを共有する機能があります。
クラムメディア側ではほとんど回答に対する解説をつけてくれていないので、これが本当にありがたい!!
ちなみに回答へのコメントはほとんどが黃本をベースに、「黃本の何ページ目」といった引用をしてくれていることが多いですので、常に手元に置いておきたいものです。
最後に
今回の試験は操作を間違えていきなり「試験を終了するボタン」をクリックしてしまいかなり焦りましたが・・・まあ結果は良かったみたいなのでホッとしました。
次は基本情報技術者試験(FE)合格を目指してみようと画策しています。