この1、2週間。
職場の朝礼で毎日のように「健康診断を受けていない人は早めに受けてください。」
という周知がされています。
それにかぶせるように若手が、
「面倒だな。」
「いく時間がない。」
とこぼして笑い起こるのがお約束になっています。
・・・アンタら、仕事ナメてんの?
・・・と思ってしまいました。
あまり知られていないようですが。
企業に従業員に健康診断を受けさせる義務があるのと同じように。
従業員には健康診断を受け、その結果を会社に報告する義務があります。
健康診断を受けるのは、仕事です!!
業務のホウレンソウ(報告・連絡・相談)を、面倒とか、時間がないとか、そんな理由でエスケープしますか?
しませんよね。
健康診断もまったく同じです。
時間が取れないんだったら、有給使ってでも行ってください!
でないと・・・懲戒処分・労災不認定など、思わぬトラブルに発展する可能性もあります。
健康診断を受診し、その結果を会社に報告するのは従業員の義務
労働基準法で決まっているから、というのが一番の理由ですが、企業が従業員に健康診断を受けさせるのには、こんな理由があります。
- 従業員に長期療養が必要な病気になられたりすると、業務に支障が出る
- イメージダウンから業績不振に陥ってしまう可能性があるので過労死やうつ病患者を出したくない。
要するに業務管理の一貫、仕事の一つなのです。
会社が業務として健康診断を行っている以上、従業員は必ず健康診断を受け、その結果を会社に提出する義務があります。
もちろん労働基準法にも定められています。
くどいようですが、「できるだけ受けるもの」ではなく「義務」です。
休日を潰したり、忙しい業務の中で半休を取るのは確かに面倒です。
愚痴を言うくらいなら許されるでしょう。
でも・・・受けないという選択肢は認められません。
それは、業務放棄です。
健康診断を受けないと後で恐ろしいことになる可能性がある
「若いから大丈夫」と思っていたら病気の発見が遅れ、自覚症状が出たときには手遅れになっていた・・・
とか、そんなことじゃありません。
先程から再三申し上げているように、健康診断の受診と結果報告は従業員の義務です。
それを放棄=業務放棄 するからには、それなりの報いを受ける可能性が出てきます。
懲戒処分にされる
会社は業務を円滑に進め、業績を上げるため従業員を健康にしておきたいと考え、健康診断を実施します。
それに協力しないのですから、当然、懲戒処分の対象になります。
戒告(上司に怒られること)や始末書が一般的ですが、繰り返したりすると減給や無休を伴う出勤停止といった思い罰を課されることもあります。
労災(労働災害保険)が適用されない
業務中のケガや病気は労災によって補償されます。
健康診断を受けていないと、この労災がおりない可能性が出てきます。
- 不健康だから集中力を不足して起こした事故
- 業務に関係なくもともと抱えていた持病
といった疑いを持たれた時、健康診断の結果がなければ「労働中のケガ・病気」であることが証明できません。
健康診断を受けないだけで、仕事はできずに無給だわ、治療費は自腹だわ、という大損を被ることになりかねません。
損害賠償請求したときの賠償金が減らされる
労災が認められたとしても、健康管理義務を守っていなかったとみなされ、賠償金を減額される可能性もあります。
まとめ
僕も先日、健康診断をうけてきました。
36歳ということで初めての人間ドッグでした。
自己負担金はたったの1,000円。
しかも人間ドッグを受けたら病院から提携の和食店で使える食事券がもらえて、お寿司が食べれたので、プラマイゼロどころかちょっと得をしました。
↓↓その日のTwitterでのつぶやき↓↓
人間ドッグでもらった食事券、、、寿司とか、豪華すぎやろ pic.twitter.com/EXj31dpvV2
— 小鳥遊 睦月 (@Winfriede_com) 2015, 9月 28
この歳になると、そろそろ体にガタもでてきます。
僕は妻の面倒も見続けなければいけません。
助からない病気にはまだまだかかれないし、入院もしたくありません。
だから、あれだけの検査を実質ゼロ円で受けさせてもらえるというのは、本当にありがたい。
いい会社でお世話になってるなぁと思う次第です。
追伸
正社員さんへ。
確かに面倒かもしれませんが、派遣社員の目の前では言わないほうがイイと思います。
彼らは40歳を過ぎても必要最小限の検査しかしてもらえず、皆さんが受けているレベルの検査を受けようと思ったら「自腹」になります。
格差を感じて卑屈になっちゃったり妬みを買うと、人間関係にヒビが入ったり、派遣さんの業務効率が下がってしまう可能性がありますので、注意しましょう。