どうして日本の職場は、タバコ休憩はOKなのに、席を離れてボーッとするのはサボりなのでしょうか?
どうして非喫煙者は、自分の労働環境をよくするのではなく、相手の労働環境を悪くすることで、心の平安を保とうとするのでしょうか?
どうして喫煙者は、ほんのわずかな配慮・心づかいができないのでしょうか?
などと言われているようです。
・・・
タバコ休憩で揉めたり、不快な思いをするなんて、人生の無駄づかいです。
そんなことにエネルギーを使うなら。。
仕事しましょう!
責めるべきは「タバコ休憩」をとる喫煙者ではなく「タバコ吸わなきゃ休憩にいけない職場」を改善しない企業!
今の僕の職場は、タバコ休憩とっても誰も何にも言わないし、タバコ吸わない人もたまに席を立って休憩スペースでコーヒー飲んだりして、うまいこと住み分けができていますが・・・
昔、派遣で勤めていた職場では、非喫煙者が影で喫煙者のことをボロクソいっていました。
「休憩時間以外でタバコを吸うのはやめてほしい」
「タバコ吸う人と吸わない人で労働時間が違うのに、給料が同じなのはおかしい!」
「私たちが席を離れたら『サボり』なのに『タバコ休憩はリフレッシュ』、不公平だ!」
・・・
タバコ吸わない人の気持ちはわかります。
でもこれって。
「タバコ休憩」が問題なのではなく、「タバコ吸わなきゃ休憩にいけない空気」の問題じゃないかと思うのですが、どうでしょうか?
喫煙者にタバコ休憩の削減を求めても、対立を生み、喫煙者の仕事効率を落とすだけ。
いいことは何もありません。
それより
上長に、非喫煙者も喫煙者と同時間の休憩が取れる環境整備を要求する
ほうが建設的ではないでしょうか?
「タバコ休憩はズルい」と思っているあなた!「喫煙者への先入観」入っていませんか?
タバコ吸わないから休憩取れない人の気持ちはわかります。
わかるのですが・・・
工場のライン作業やコールセンターの受電業務など、時間と成果がイコールの仕事もありますが。
タバコ吸わない人にケンカを売るわけじゃありませんが。。
労働時間が違うのに給料が同じなのはおかしい!
という主張は、喫煙者の成果・実績と、非喫煙者のそれを客観的に比較したうえでの発言でしょうか?
当たり前のことですが。。
大事なのは「何時間働いたか」ではなく「どれだけの成果を上げたか」です。
自分がタバコが嫌いだから喫煙者は仕事ができないという先入観や、世の中の禁煙ムードにのっかって、客観的データもないのにただ「タバコ休憩はズルい」という主張をしても、「虎の威を借る狐」「ものごとを理屈ではなく感情だけでしか考えられないヒス」と思われるのがオチです。
「タバコ吸わない人間はみんな感情的」などと言っているのではありません。
ただ、職場の喫煙者に対してバイアスがかかっていないか、もう一度客観的に自分を振り返ってみましょう、と言っているだけです。
憎しみの感情は、たとえ口に出さなくても必ず伝わります。
たとえ正論であっても、自分を憎んでいる相手からいわれたことは、決して相手には届きません。
「タバコ休憩はズルい」と言われないために喫煙者ができること
非喫煙者の愚痴が渦巻いていた僕の派遣先でしたが・・・
僕は何も言われませんでした。
むしろパートのおばちゃんたちからは
「小鳥遊さんみたいにちゃんと仕事して、私たちのこと考えてくれるなら別にいいんだけどねぇ。」
なんてことも言われていました。
別に僕が爽やか全開のイケメンだったわけでも、彼女たちのご機嫌を取りまくったわけでもありません。
やったのは、【本当にちょっとした、大した負担もなく、誰でもできること】だけです。
「喫煙の健康問題」「受動喫煙問題」とかはまた別ですが。。
少なくとも。
「タバコ休憩ズルい問題」は・・・
ほんの少しの心づかいがあれば、解消できます
非喫煙者と同等以上の仕事をする
タバコ吸わない人より労働時間が短く、成果も少なかったら、そりゃ叩かれます。
それで残業して残業代もらってたら、横領と一緒です!
同じ部署のタバコ吸わない人と同じか、それ以上の成果を出しましょう。
残業を完全にゼロにするのは無理かもしれませんが・・・「タバコ休憩取らなければ終わる仕事」で残業を出すのは絶対NGです!!
喫煙マナーは守る
タバコのにおいは、タバコを吸わない人からすると、あなたが考える以上の「異臭・悪臭」です。
そんなくっさいおっさんに隣に座られたら、誰だっていやな気持ちになります。
今でも継続していますが。。
タバコ吸ったら、ファブリーズとフリスクは基本です!
あと・・・
ポイ捨てもダメです!!
・・・悲しいことですが。
喫煙者は何をやっても「これだから喫煙者は・・・」と何でもタバコに結び付けられます。
言葉づかい、身だしなみ、仕事中の所作・・・
ありとあらゆる印象・イメージに気を配りましょう。
※昔、机の上に乱暴にモノを置く人が「タバコ吸う人は乱暴で嫌だ」と陰口をたたかれていました。
タバコ吸わない人が休憩を取りやすいよう配慮する
業務が忙しいのに、「ニコチンが切れた」「ヤニが切れた」とか言いながら、ヘラヘラして部屋を出ていくのは論外!
業務に支障がでないタバコ休憩を心がけましょう。
そのうえで一歩進んで。
業務がひと段落して、何もないときは、まずタバコ吸わない人に休憩を進めましょう。
「落ち着きましたね。〇〇さん、コーヒーでも買ってきたらどうですか?」
と。
「非喫煙者ファースト」です!
~休憩なんて勝手にいけばいいんだ~
では・・・
愛がありません!
まとめ
誰でもわかっていることですが。
喫煙・非喫煙に関係なく、労働者の休憩の質を上げることは、そのまま業務の質を上げることにつながります。
ビジネス誌『Harvard Business Review』の記事(英文)では、「90分仕事したら、15~20分の休憩(仮眠もOK)を取り、ランチ休憩はしっかり休むほうが生産性が高い」と説いています。
そして。
一番いいのは会社が、タバコ吸わなくても、質のいい休憩が取れる仕組み(制度や休憩スペースなど)を整えてくれることです。
ただ、それを待っていたらいつまでたっても何も進みません。
「上が何かしてくれるのを待つ」ではなく、自分から動きましょう!
そして。。
大事なのは、非喫煙者を打ち負かすことではなく、非喫煙者と良好な関係を築くこと!
憎しみは憎しみしか生みません。
・・・
もちろん、会社が「就業時間中は禁煙」というルールを敷いているなら従いましょう。
嫌なら、タバコか会社、どちらかを辞めるしかありません。
喫煙者が喫煙者の権利を主張するなら、企業や非喫煙者の権利を妨げてはいけません!!
・・・
それが、自由です!!