退職してから転職活動をしている方から、「退職理由の説明がうまくできず、面接がうまくいかない。」というご質問をいただきました。
・・・退職してから転職活動をする方って、珍しくも何ともないのですが・・・どうしてもそれを後ろめたく、負い目に感じてしまう人って、多いです。
これも何度か質問いただいていて、これまで個別に答えてきましたが、ちゃんと文章にしようと思います。
【相談】退職理由の説明ができず面接で落とされてしまいます。
今回のご相談ですが・・・
公開NGで寄せられたご相談なので、お名前等々は伏せて、概要だけをまとめて紹介します。
現在転職活動の者です。
面接落ちが続く中で小鳥遊さんのサイトに辿り着き相談メールを送らさせていただきました。
今回の相談としましては、面接の際に退職理由やなぜ退職してから転職活動をしているのかという質問に上手く対応出来ずというものです。
一ヶ所の会社でアルバイト(約7年勤務)→就職活動を経て正社員(2カ月勤務)→少し休養を取りアルバイトと転職活動を並行し約4ヶ月過ぎ現在に至る
転職活動をしている中で、面接で退職理由となぜ退職してから転職活動をしているのかという質問にいつも上手く対応出来ません。
退職理由も周りの人からすれば「会社によくあること、そんなことで?」と思うことでしょうし、自分でも上手く聞き流すとか割り切るとか色々あったのでは?と思います。
つい最近受けた面接でなぜ正社員になったの理由(家庭支えるため)から「じゃあ、普通退職してから転職活動しませんよね?」と突っ込まれ「あー!ですよね!?スミマセ…」ってなってしまいました(苦笑)
年齢ももうすぐに30歳になります。
ずっとアルバイトで、正社員2ヶ月で退職という経歴もあり、希望が持てずもう正社員は無理かもしれないと思いました。
転職活動を始めたばかりの頃は書類選考でバシバシ落とされてましたが、面接に進める機会も出てきて少しばかり希望が持てるようになりました。
転職エージェントをいくつか使ってみたのですが、「2ヶ月で退職ですし、今までのご経験からご紹介出来る求人は…」と言われてしまいました。
かなり遠回りしてることはわかってますし、限界も感じてはいます。
しかし、ここでもう一度やり直さなかったらこの先絶対に「あの時正社員になっとけば…もっと頑張れれば」と後悔すると思います。
とりとめのない長文で大変申し訳ありません。そしてお忙しい中こ
こまで目を通していただきありがとうございます。 少しでも次の転職活動に繋がるヒントをいただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
※相談メールから抜粋
【回答】退職の理由は自由!後ろめたさや罪悪感を持つ必要はない!!今を基準に考えよう!!!
言いたいことは3つあります。
【1つ】退職理由に後ろめたさ・罪悪感を持ってはいけない!
退職してから転職活動をしていることに後ろめたさ・罪悪感を感じていらっしゃるようですが・・・
日本では職業の自由と、就職・退職の自由が保障されています。
どんな理由で入社するのも自由だし、どんな理由で退職するのも自由です。
「したいからした」でいいじゃないですか。
「退職してから転職活動をしている」・・・
誰に責められることでも恥じることでもありません!!
・・・つーか。
・・・お前に関係ねーだろ!
って話です。
思うのは心の中だけですよ。
面接でこんなこと言っちゃダメです(笑)。
もう辞めてしまったことです。
今さら悔やもうが、嘆こうが、時計の針は元には戻りません。
どんな理由での退職であれ。
そのときのあなたは、いろいろ考えた末にその決断をしたのです。
誰に恥じる必要もありません。
そのときの自分を肯定してあげてください。
・・・むしろ、「あのとき、あなたが退職という選択をしてくれたおかげで、今、将来の事を真剣に考えられる。本当にありがとう!」くらい、言ってあげてください。
人間のメンタル・マインドはそうカンタンには変わりません。
毎日・毎日・毎日・・・自分の潜在意識に自己肯定の言葉を投げ続けてください。
そして。。。
過去の自分を許せるようになったら、同じ言葉でもその重み・意味合いが変わってきます。
同じ答えでも、相手(転職エージェント・企業の面接官や採用担当者)への伝わり方が変わります。
きちんと自分の過去を清算できていれば・・・
退職理由と、退職してからの転職理由は
「体調を崩し、療養のため退職しましたが今はしっかり治せました。また仕事は一生のことですので一度自分の時間をしっかり取って考えるため、退職してからの転職活動をしています。」
で十分です。
・・・一言付け加えるとすれば、
正社員を目指すきっかけについて
「家計をささえなければいけなくなったため、正社員を・・・」
ではなく
「アルバイトや派遣など非正規の仕事でも全力は尽くしてきましたが、自分のすべてをかけて、本気の仕事をしたいと考えるようになり、その気になって努力をすれば上を目指せる正社員になりたいという気持ちになりました。」
などとした方が、「自分のためだけ」ではなく、「採用側にもメリットがある」という感じを演出できます。
転職活動は、労働者と企業で行う等価交換です!
従業員は、企業にお金を落とすため、自分のスキルと時間を提供する。
企業は、従業員のスキルと時間に対して、賃金と福利厚生で、その生活を保障する。
従業員は企業の顔色うかがって、ペコペコする必要はありません。
言うだけのことを言って、それが通じないなら仕方がありませんから、次へいくだけ。
「人として」傷つけられたなら、それなりの報復をする。
それだけです。
今なら・・・
転職会議などで、企業の口コミ・評判をダイレクトに投稿することができます。
この人手不足の世の中で、人を大切にしない企業・転職者を思いやれない企業は・・・アリとキリギリスでいうところの「キリギリス」です。
年齢・性別・出身・経歴に惑わされず、中立の目で見込みのある従業員を確保しなければ何が起こるか・・・
従業員不足というリスクを回避できるかどうかが、自分の面接・採用活動にかかっているというのに。
応募者とのやりとりの中で暴言や不誠実な対応があれば、SNSで拡散されてしまうのに。
そのことをまったく自覚していないアホな面接官と、そんな無能に採用という超重要業務を任せている企業。。
放っておいてもいずれ潰れます!
こっちからお断りしてやりましょう!!
繰り返します!
退職・転職に対して、後ろめたさは絶対に、絶対に、絶対に持ってはいけません!!
3日で退職しようが!
退職理由が「給料」だろうが「人間関係」だろうが!!
次に入る会社も3日で退職するつもりだろうが!!!
・・・
横領やパワハラでクビになったとかならともかく・・・自分なりに精一杯の仕事をしていたのなら、そこに後ろめたさや罪悪感を感じる必要はありません。
【2つ】前職を2ヶ月で退職したのは別の問題!切り離して考える!!
転職エージェントをいくつか使ってみたのですが、「2ヶ月で退職ですし、今までのご経験からご紹介出来る求人は…」と言われてしまいました。
大丈夫かとは思いますが・・・
「退職理由や、退職してからの転職活動の理由を旨く説明できない」ことと、分けて考えましょう!
問題解決の基本は、とにかく細かく分解し、一つ一つ解決していくことです。
では、この件についてはどうするか。
人によって、いろいろな解決方法があると思いますが・・・
まずは
- 諦めずに、一緒に戦ってくれる転職エージェントを探す
- 今からゼロベースでスキルを身につける
の2つではないかな、と思っています。
まず転職エージェント。
拒絶されて、嫌なお気持ちは重々承知ですが・・・
2ヶ月で退職してしまった過去があるからこそ、転職エージェントを間に置きたいです。
会員登録して、自分で条件に合う企業を検索して応募する「転職サービス」の場合。
履歴書や職務経歴書を第三者の目でチェックしてもらうことができません。
その結果、書かなくてもいいことを書いてしまったり、もう少し詳しく書けば企業の採用担当者を安心させることができ、面接で強く突っ込まれずに済むのに・・・という悲劇が起こりやすくなります。
そして何より。
転職エージェトであれば、応募前に企業の採用担当者とある程度話を通してくれるのに、転職サービスだと面接だけで、2ヶ月で仕事を辞めてしまった理由や、正社員を目指す理由、退職してから転職活動をしている理由、等々を話さなければいけなくなります。
その結果、面接当日のプレッシャーは数倍に跳ね上がり、言いたいこと・言うべきことが言えなくなってしまいます。
それで落ちればまだ救いもありますが・・・
お互いの言いたいこと・聞きたいことを十分にすりあわせずに採用されてしまうと・・・
「こんなはずじゃなかった」という大悲劇が起こります!
転職エージェント探しを諦めてはいけません!!
ぶっちゃけ・・・良い会社を探すより、良い転職エージェントを探す方が難しいです!
・・・逆に言えば、良い転職エージェントを見つければ、転職の成功率はかなり高まります。
このブログを読んでくださっている方だったら、もうアタックしているかも知れませんが。。
最低でも。
ワークポートとDODAの扉は叩いてみてください。
【3つ】やりたい仕事と、それに必要なスキルはゼロベースで構築していく!
「転職だ!」と鼻息の荒いあなた。
転職せざるを得ない状況に震えが止まらないあなた。。
そんなあなたたちに、聞きたいことがあります。
「やりたい仕事」、しっかり決まっていますか?
それに必要なスキル、足りていますか?
・・・多分、固まっていないと思うんです。
だって、この2つさえ固まっていて、いい転職エージェントと組むことさえできていれば、転職活動は8割方、成功したも同じですから。
たったこれだけのシンプルな問題なのに、ほとんどの人がきちんと向き合い・解決していない。。
そこが、転職活動の奥深いところです。
やりたいことを見つける方法はカンタン!
「何でも思い通りになると仮定して、【できる仕事】ではなく【やりたい仕事】は何?」という質問を心に投げかけるだけです。
それでも出てこない人は、頭の中だけで考えず、紙に書いて考えてみましょう。
その上で、もし「なりたい仕事」に対して客観的に「スキルが足りない」「経験が足りない」としても、何も落ち込むことはありません。
どうせ、今まで、何が足りないかも分からず同じところをウロウロしていただけです。
足りないことが明確になっただけで、大きな大きな進歩です!
今から、埋めていけば良いんです。
有効な資格はあるのか?
実務経験を求められているなら、期間を区切って派遣やアルバイトも視野に入れてみるか?
今の仕事は、やりたいことにつながるか?
スクールに通うのにお金がないなら、どうするか・・・職業訓練を調べてみる?
スクールに通う時間がないならどうするか・・・通信やオンラインスクールあるかも。。。
そもそも、会社に入らなくても個人で副業としてデキるんじゃ・・・
・・・
「やりたいこと」という軸さえ決まっていれば、今、ちょっと考えただけでこれだけ考えを広げることができます。
逆に、「できる仕事」「就ける仕事」「雇ってもらえる仕事」だと、脳が萎縮しますからアイディアもやる気も出てきません。
大事なのは、「ゼロベースで考えること」!
今までがどうだったとか。。
そんなことは、どうでもいいのです!!
「今のあなたが、どう思うのか。今のあなたがどこへ向かいたいのか」を、まずは制限をすべて取り払って考える。
その上で、「もしデキるとすれば」という頭で実現する方法を考える。
それでもうまくいかなければ、自分一人で勝手に諦めず、誰かに助けてもらう。
いくつか期限を設定し、その期限までに実現できなかったら、また立ち止まって考える。
大丈夫。
きっとうまくいきます。
たとえ100%夢は叶わなくても。
100%を目指した上でたどり着いた70%は、決して悪いモノではないはずです。
スキルをゼロから構築する方法~頭だけで考えるのではなく、まず「手を付け、身体で感じてみる」
この歳になってゼロから何かやるなんて・・・
という気持ちは、分からなくもありません。
僕だって、腰が重いです(苦笑)
ただ、、、本人のやる気がないならどうしようもありませんが、やる気があっても無理、ということは今の時代、そんなに多くはありません。
例えば・・・
ゼロからスキルを身につけて、何かを成し遂げるって言う意味では・・・プログラマなんて面白いかも知れません。
例えば・・・
東京限定にはなりますが・・・実質無料で勉強できる環境があって、カリキュラムを終えれば、転職先も紹介してくれるサービスが出てきています。
コチラも東京限定ですが、コース修了者には転職先として優良企業をご紹介&受講料10万円キャッシュバックです。
「プログラミングなんて選択肢になかった、考えたこともなかった。」という場合だったら、とりあえずやってみようというお試しもあります。(もちろん完全無料です)
プログラミングはタダの例ですので、別にプログラミングである必要はまったくありません。
自分のやりたいことが見つかったら、スクールを探してみてください。
意外に安く、意外に多くあったりするものです。
要は
「昔からやっていたから」という理由だけでズルズルやるより、本当にやりたいことをゼロからやったほうが、案外近道だったりすることがある
という可能性と
グダグダ頭で考えるより、無料のお試しがあればドンドン試して、身体で感じてみよう
ということです。
まとめ
暑いせいでしょうか。。。
最近、パソコンの前でキーボード叩いても、作業がはかどらなくって。
今回は、ツイキャス使ったライブ配信の中で声に出すことで考えて、それを起こす形で記事を書いてみました。
元動画、もしアレ(?)ならご覧ください。
21分8秒当たりからです。
※視聴者の方が寄せてくださったコメントもあわせて読みたい方はツイキャス版をどうぞ。
参考 ツイキャス